リハビリテーションの役割

treatment

関節リウマチでのリハビリテーションの役割

関節リウマチでは関節の滑膜と呼ばれる部分に炎症が起こります。患部の関節が腫れて痛むことで動かしにくくなり、関節の動きの制限や筋力低下に繋がっていきます。
そのため炎症を早い段階で抑える必要があり、その第一手段として薬物療法があります。関節リウマチの炎症と薬の作用を火事の消化に例えてみましょう。

リハビリテーションの役割
リハビリテーションの役割

リウマチによる炎症を火に例えると、放っておいたら燃え広がって家(身体)が壊れてしまいます。そこで薬物での治療による消火活動が必要となり、早期の鎮火を目指していきます。

しかしながら無事に消火活動が上手くいき寛解を達成したとしても、家(身体)は無事ではありません。火事でボロボロになった家をそのままの状態で住むのは大変です。

リハビリテーションの役割

ここで家(身体)をリホームする役割となるのがリハビリテーションとなります。ボロボロになってしまった関節や筋肉をセラピストによる施術や運動療法によって再建していきます。

またリハビリテーションの目的は機能の再建だけではありません。リウマチによる炎症に負けない身体づくりをすることが最大の目標となります。簡単言うと100%ではなく120%を目指すということです。リウマチは自己免疫疾患なので、いつ・どこの関節に炎症が起こるのか予見できません。そのため次に来るかもしれない火事に向けて、防火性能が高い燃えにくい家にすることと同じで、身体も強くしていくことが大切です。

リハビリテーションの役割
リハビリテーションの役割

このような点から、関節リウマチでは炎症の有無や年齢に関わらず定期的にリハビリテーションにて身体機能をチェックして状態を良くしていくことが大切であり、すべての患者さんに必要な治療であると考えています。

リハビリテーションの役割

関節リウマチで生じる痛みは炎症によるものだけではありません。関節の動きが悪くなったり、筋力が低下するなど身体機能が低下することに加えて、後遺症による不良姿勢や非効率な動作が染みついていることが多くあります。これが日常生活での関節負荷の増大となり、痛みに繋がっていきます。

当院のリハビリテーションでは常に【姿勢】と【動作】を診て患部以外に問題が無いかを探り、効率的な動きが出来ているかを評価していきます。関節への負担を最小限にする為の動作を獲得する事で「炎症に負けない強い身体づくり」を目的に必要な治療を行っていきます。

皆さんの生活がより良い方向へ変わることを目指しています。少しでもご自身のお身体で気になることがございましたら、お気軽にリハビリテーション科までご相談ください。

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