膠原病

rheumatism

膠原病とは

膠原病とは

本来、「免疫」は疫病を逃れ体を守るという意味で、体に入ってきた病原体を排除するために、炎症を起こして体を守るシステムのことです。
炎症も実は体の役に立つ防御反応なのですが、普通は体の調子が悪いときに炎症を起こしたというように、悪者扱いをすることが多いと思います。
膠原病患者さんの「免疫」は、自分の体を外部からやってきた病原体と誤認する異常があります。このため、体内では自分の血管や様々な臓器などを「免疫」が攻撃して炎症が起きてしまいます。
本来、潤って柔らかい組織に炎症が続くと、やがて臓器は火傷の傷跡のように引きつって硬くなってしまいます。
まるで糊(膠)が乾いた跡のようになるので膠原病といわれています。

膠原病の主な症状は?

「膠原病」は、こうした免疫異常のある病気の約40種類ほどをまとめたグループ名です。
共通する症状は、体にウイルスが入ってきたときの反応と同じで、熱が出る・体が痛い・だるいなど風邪と同じです。
それぞれの病気の特徴的な症状はどこが攻撃されるかによります。
皮膚であれば湿疹、 目であればドライアイといった具合です。

膠原病の患者さんはどれくらいいるの?

リウマチ・膠原病は、どの地域でも人口の約2%の方が発症します。
女性に多い傾向があり、遺伝的な背景を持つことが多いと考えられています。患者さんが一番多い膠原病は、関節リウマチで、その次はシェーグレン症候群・全身性エリテマトーデス( SLE )となります。シェーグレン症候群の患者さんは少ないとされていますが、公式の推定患者数よりもはるかに多くいらっしゃるというのが実感です。

膠原病に共通する全身症状ってなに?

膠原病に共通する症状としては、風邪をひいたときと同じで、倦怠感・発熱・体の痛みなどです。
ただ風邪と違うのは、長く続いていつまでも良くならない点です。
何かいつもの風邪と違ってひどいな、おかしいな、とご自分で気がつくこともあります。
痛くて身動きできない、口内炎や髪の毛が抜ける、皮膚に湿疹が出たりするなどは、普通の風邪でないことに気がつきやすい症状です。

なぜ膠原病は疾患ごとに特徴的な症状が起きるの?

疾患別の特徴的な症状は、膠原病の免疫異常システムがどの臓器を標的として炎症を起こすかで決まります。

たとえば腎臓が標的となれば腎炎、脳が標的となれば頭痛・気分の落ち込み・意識障害、皮膚であれば発疹や日光過敏症、 筋肉であれば筋肉の痛みや筋肉の脱力など、唾液腺であればドライマウス、涙腺であればドライアイといった具合です。

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