強直性脊椎炎

rheumatism

強直性脊椎炎ってなに?

強直性脊椎炎

強直性脊椎炎は仙腸関節と脊椎に炎症を引き起こすことで、難治性の腰背部痛を発症します。また、進行すると仙腸関節がくっつく(強直)ことや、脊椎の靱帯が骨でつながる(バンブー(竹)スパイン(脊椎))ことで、背骨が動かしにくくなります。

こんな時もしかして強直性脊椎炎?

通常は45歳未満で発症し、10-20代が多いです。3ヶ月以上続く腰背部痛、特に運動で改善し、安静で悪化するという、一般的な腰痛症と逆のパターンの腰背部痛(炎症性腰背部痛)を認め、さらに年単位で続いた時に腰や首の動きが悪くなるような症状があった場合は、強直性脊椎炎の可能性があり得ます。

検査について

強直性脊椎炎の場合は仙腸関節と脊椎のレントゲン検査が診断に有用です。しかし、レントゲン検査は高度な読影技術を要することから、仙腸関節や脊椎のMRI検査が診断に有用です。強直性脊椎炎はレントゲンで異常が認められることが条件ですが、近年はレントゲン所見で異常を認めず、MRIで仙腸関節炎を認める場合に、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎という疾患概念があり、早期診断治療が可能となっています。また、保険適応外ですが、HLA-B27という種類の白血球の血液型が高頻度に認められ、診断の参考になります。

治療について

まずは非ステロイド性抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)を使用することが勧められます。関節リウマチと異なり、非ステロイド性抗炎症薬は、骨病変の進行を抑えることが知られています。それで効果不十分だった場合には生物学的製剤やJAK阻害薬が有効です。

一般名商品名
TNF阻害薬インフリキシマブレミケード
インフリキシマブBS
アダリムマブヒュミラ
アダリムマブBS
IL-17阻害薬セクキマブコセンティクス
イキセキズマブトルツ
ブロダルマブルミセフ
ビメキズマブビンゼレックス
JAK阻害薬ウパダシチニブリンヴォック

※月曜日AM・PM、木曜日AM・PM、金曜PM、土曜PMに八子先生、和田先生が担当いたします。

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