どんな治療がある?リウマチ・膠原病の最新治療

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リウマチ・膠原病の治療は、この20年ほどで飛躍的に進歩しました。かつては「関節リウマチは不治の病」といったイメージもありましたが、現在では適切な治療を受けることで症状を大きく抑え、仕事や家事を続けながら病気と付き合うことも十分可能になっています。当院でも最新の治療法を積極的に取り入れ、患者さん一人ひとりに最適な治療をご提供できるよう努めております。

新しいお薬:生物学的製剤・JAK阻害薬

関節リウマチの治療では、メトトレキサートなどの従来から使われてきた抗リウマチ薬に加え、21世紀に入ってから生物学的製剤JAK阻害薬(ジャックそがいやく)といった革新的なお薬が次々と登場しました。生物学的製剤は生物由来のタンパク質を使って作られた注射薬で、関節リウマチの炎症に関わる物質や細胞の働きをピンポイントで抑制します。現在、作用機序の異なる複数種類があり、患者さんの病状や生活スタイルに合わせて選択できます。一方、JAK阻害薬は内服薬(飲み薬)で、細胞内の情報伝達をブロックすることで炎症を抑える新しいタイプの治療薬です。生物学的製剤と同等の効果が期待でき、注射が難しい方でも服用しやすいという利点があります。

これらの新しい薬剤の登場により、関節リウマチの治療目標は痛みを和らげるだけでなく寛解(症状がほとんどない落ち着いた状態)を目指すことが現実的になりました。実際、多くの患者さんがこれらの薬剤によって日常生活をほぼ支障なく過ごせるまでに症状をコントロールできています。ただし、効果の高い薬である一方、感染症などの副作用リスク管理や定期的なフォローが重要です。当院では経験豊富な医師が最新の知見に基づいて治療計画を立て、副作用の監視や感染予防の指導も徹底しております。

患者さんに合わせた最適な治療選択

リウマチ・膠原病の治療は「この薬が絶対」というものではなく、患者さんそれぞれの症状の程度、ライフスタイル、合併症の有無、そしてご希望に応じて最適解を見つけていくことが大切です。当院では日本リウマチ学会の治療ガイドラインを踏まえつつも、お一人おひとりに合ったオーダーメイドの治療を心がけています。例えば、「なるべく注射は避けたい」「妊娠を見据えて薬を選びたい」「費用を抑えたいのでバイオシミラー(生物学的製剤の後発薬)も検討したい」など、どんなご希望も遠慮なくお聞かせください。複数の治療オプション(生物学的製剤は全種類、JAK阻害薬もすべて使用可能)が当院には揃っておりますので、医師・スタッフと相談しながら納得のいく治療法を一緒に選んでいきましょう。

膠原病(全身の自己免疫疾患)に対する新しいアプローチ

関節リウマチ以外の膠原病(全身性エリテマトーデス〈SLE〉や強皮症など)においても、治療の幅は広がっています。従来はステロイド(副腎皮質ホルモン)を大量に使わざるを得なかった病気でも、近年は免疫調整薬生物学的製剤の応用により、ステロイドを極力減らしながら病気をコントロールできるケースが増えてきました。例えば全身性エリテマトーデス(SLE)には新しい生物学的製剤が開発され、難治例への新たな選択肢となっています。当院の医師陣はこれら膠原病の最新治療動向についても常に情報をアップデートし、最善の治療をご提案できるよう努めています。

「新しい治療ってなんだか難しそう」「副作用が心配…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。私たちが丁寧に説明しながら治療を進めます。リウマチ・膠原病の治療は日進月歩です。最新の治療を適切に取り入れることで、これまで諦めていた生活も取り戻せる可能性があります。気になることは何でもご質問いただき、一緒に最適な治療方法を見つけていきましょう。

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