リウマチリハビリセラピーについて

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リハビリテーションの重要性

関節リウマチの治療において、リハビリテーションは非常に重要な役割を担っています。関節リウマチでは、関節の滑膜に炎症が起こり、患部の関節が腫れて痛むことで、関節を動かしにくくなります。これが長期間続くと、関節の動きの制限や筋力低下につながります。

治療のステップ

1. 炎症を抑える(薬物療法)

まず、炎症を早期に抑えるために薬物療法が行われます。これは、リウマチによる炎症を火事に例えると、家(身体)が壊れてしまわないように火を消す消火活動にあたります。

リウマチリハビリそのものにも炎症を抑える直接的な効果(消火活動)も認められています。

2. 身体の再建(リハビリテーション)

薬物療法によって無事に炎症が治まり「寛解」を達成できたとしても、火事でボロボロになった家のように、身体(関節や筋肉)はダメージを受けています。ここで、そのダメージを受けた身体をリフォームする役割を果たすのがリハビリテーションです。セラピストによる施術や運動療法を通じて、ボロボロになってしまった関節や筋肉を再建していきます。

リハビリテーションの目的

リハビリテーションの目的は機能の再建だけにとどまりません。リウマチによる炎症に負けない身体づくりをすることが最大の目標となります。これは、100%ではなく120%を目指すということです。

リウマチは自己免疫疾患であり、いつ・どこの関節に炎症が起こるか予見できません。そのため、次に来るかもしれない炎症に備えて、防火性能が高い燃えにくい家のように、身体を強くしていくことが大切なのです。

なぜすべての患者さんにリハビリテーションが必要か

あずまリウマチ・内科クリニックでは、炎症の有無や年齢に関わらず、診断された時からすべての患者さんにリハビリテーションが必要な治療であると考えています。痛みが無くても関節への負担を最小限にする動作を覚えることで、関節を保護したり、負担を和らげたりすることができます。

痛みが長く続き、動きに制限が出てからではなく、そうなる前の予防としてのリハビリテーションが重要です。定期的にリハビリテーションを行い、身体機能をチェックし、状態を良くしていくことが大切です。

関節リウマチの痛みの要因

関節リウマチの痛みは炎症だけでなく、以下の要因によって生じることが多くあります。

  • 関節の動きの悪さ
  • 筋力低下といった身体機能の低下
  • 後遺症による不良姿勢
  • 非効率な動作が身についていること

これらが日常生活で関節への負荷を増大させ、痛みにつながります。

こんな症状ありませんか?

リウマチリハビリは、痛くて体が動かしにくい又は動かすと痛い、夜も痛くて眠れないなど身体の痛み・動かしにくさを感じている方はもちろんのこと、痛みが無い方にも治療効果があります。関節への負担を最小限にする動作を覚える事で、関節を保護したり、関節にかかる負担を和らげたりすることができます。

痛みが長く続き、動きに制限が出てからではなく、そうなる前の予防としてのリハビリテーションが重要です。
リハビリテーションは、リウマチの患者さん全員に必要な治療です。
少しでも身体の事で気になることがございましたら、お気軽にリハビリテーション科までご相談ください。

当院リハビリテーションのセラピー内容

運動療法

運動療法とは名前の通り、身体を動かすことで身体機能の改善を目指す治療です。
関節リウマチの症状だけでなく、姿勢や生活習慣などは人それぞれ違いがあります。スクワットや四つ這い動作、歩行練習などの運動を、各個人に合わせて行うことで痛みの改善や効率的な動作の獲得を目指します。

関節リウマチの症状に合わせて、どのような動かし方が良いのかを練習していきます。良い運動方法を獲得していく上でこの運動療法は不可欠となります。

物理療法

低周波

緊張し、血流が低下した筋肉に微弱な電流を流し、筋肉や筋肉をコントロールする神経を刺激することで筋肉を一瞬だけ活動させることで筋肉内部の血流を改善し、緊張を緩和することを目的に使用されます。

超音波

局所的な血管拡張作用をもつ超音波発生装置を使用し、主に炎症部位の炎症物質を血流の改善によって除去することを目的に使用されます。

メドマー

空気室が4つに分かれている大きな長靴のようなものを足に履き、機械により空気を入れることでマッサージを行う機械です。

いくつかのモードがあり、筋肉の緊張や浮腫み等状態に合わせて使用されます。

足底板(インソール)療法

足底板(インソール)とは靴の中敷きのことで古くから治療の一環として使用されてきました。通常、足底板に凹凸をつけることで足部のアーチの低下を防いだり、足部の矯正を目的として使用されてきました。その際に主に足だけに注目し、足型をとって作製する静的製法が用いられてきました。
当院では入谷氏が考案した入谷式足底板の原理・考えを参考にし、インソールの作成を行っております。
入谷式足底板足にテーピングやパッドを用いて足部形状を変化させ、足部だけでなく身体の姿勢や動作を確認しながら作成を行っています。
考案者の入谷氏のもとには、多くのプロ野球選手、五輪選手、Jリーガー、海外プロスポーツ選手等々が訪れています。

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