寛解(かんかい)って何ですか?
寛解(かんかい)とは、病気の症状がほとんど無くなり、検査上も異常がほぼ認められない状態を指す医学用語です。患者さんにとっては「治った」と感じるような非常に良好な状態ですが、完全に病気が無くなったわけではないので経過観察や治療の維持は続けます。解説: 関節リウマチにおける寛解は、具体的には以下のような要素で判断されます。
・患者さん自身が感じる症状の程度(痛みや不調の自己評価)
・医師が診察して数える圧痛関節数・腫脹関節数
・血液検査の炎症反応(CRPや赤血球沈降速度など)
これらをスコア化し、定められた基準より低ければ「寛解」と判定します。寛解は治療の大きな目標であり、この状態を維持できれば関節破壊の進行もほとんど抑えられます。中には治療せず自然に寛解する例(自然寛解)もありますが、一般的には治療によって寛解に導くことを目指します。