更年期で不安定ですが、リウマチと関係はありますか?
更年期のホルモン変動がリウマチの発症や症状に影響を及ぼす可能性は指摘されていますが、直接の原因というより間接的な要因と考えられます。
実際、関節リウマチは40~50代の女性に好発し、この時期は更年期と重なるため症状の変動が起きやすいです。女性ホルモン(エストロゲン)は免疫系と関係があり、エストロゲンが減少する更年期には自己免疫疾患の活動性が変化することがあります。一部の患者さんでは更年期にリウマチ症状が悪化したり、逆に発症後に妊娠すると症状が和らぐ(出産後に再燃しやすい)という報告もあります。これはホルモン環境の変化が免疫のバランスに影響するためと考えられています。ただ個人差が大きく、全員に当てはまるわけではありません。更年期で気分や体調が不安定な場合、リウマチ症状とも絡み合ってつらさが増すことがあります。当院では女性専門外来を設け、月経周期や更年期のゆらぎによる症状悪化の相談にも対応しています。
ホルモン補充療法の適否なども含めて、遠慮なくご相談ください。