あずまリウマチチャンネル
blog関節が痛い…もしかしてリウマチ?その前に知っておきたいこと
「最近なんだか関節が痛い」「朝、指がこわばって動きにくい」「だるさが続く」——そんな体の不調を感じていませんか?
関節の違和感や痛みは、加齢や疲れによるものと思われがちですが、実はリウマチや膠原病といった自己免疫の病気の初期症状である可能性もあります。
とくに以下のような症状が気になる方は、一度専門の医療機関にご相談いただくことをおすすめします。
- 朝起きたとき、手指がこわばる
- こわばると握りにくい グーができない
- 手の指や手首、足の指や足首、足の裏、ひざ、肩などに痛みがある
- 関節の痛みが数週間以上続いている
- 痛い関節が腫れている
- 微熱が続いている- だるさや疲労感が抜けない
「リウマチは左右対称に関節が痛む病気」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の診断基準では、痛みや腫れが一か所だけであっても、リウマチや膠原病の初期症状であることがあります。実際、最初は指の第2関節1か所や片足の関節だけに症状が現れる方も少なくありません。
つまり、「左右対称じゃないから大丈夫」と思い込まず、どんな些細な症状でも「初めのサインかもしれない」と考えることが大切です。特に関節が腫れている場合、たとえば「指輪が抜けなくなった」「指のシワがあまり見えなくなった」といった変化があれば、関節リウマチの痛みである可能性が高まります。グーができないときも要注意サインです。
関節リウマチは、発症してから早い段階で治療を始めることで、関節の破壊や変形を防ぎ、普通の健康的な生活を保つことができる(完全寛解)ようになってきています。
また、膠原病と診断された場合でも、いまは多くの治療法があり、症状をコントロールして良い状態=「寛解(かんかい)」を保つことが十分に可能です。
さらに近年は、生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい薬が登場し、早期に治療を始めれば、痛みのない毎日を取り戻し、「以前と変わらない普通の生活」に戻ることもできます。
仕事や家事、趣味、旅行など、「病気になる前と同じように毎日暮らして過ごせるようになる」ことが私たちのクリニックが目指している目標で、決して夢ではありません。
かつては「リウマチや膠原病=治らない病気」と思われていた時代もありましたが、いまは違います。
早期発見・早期治療によって、しっかりと寛解を維持しながら、明るく安心して暮らせる未来をつくることができます。
とはいえ、「本当に病気かどうかわからないのに、病院に行くのはちょっと…」と感じる方も多いかもしれません。でもご安心ください。もし病気でなければ安心につながりますし、病気であれば早期に対応することで将来の不安をぐっと減らすことができます。
私たちのクリニックでは、関節の痛みや違和感がある方に向けて、丁寧な問診と必要な検査を行い、的確な診断と最適な治療方針をご提案しています。
関節の痛みは、単なる疲れのせいではなく、身体からのサインかもしれません。どんな小さな不調でも、「気のせいかな?」と放置せず、ぜひ一度お気軽にご相談ください。