掌蹠膿疱症性骨関節炎

rheumatism

掌蹠膿疱症性骨関節炎ってなに?

掌蹠膿疱症に関節炎を合併した疾患です。関節炎は関節リウマチのように手指や足趾に生じることもありますが、最も高頻度に生じるのは、胸鎖関節(胸骨と鎖骨の間の関節)です。また脊椎関節炎と同様に仙腸関節や脊椎に炎症を引き起こして、腰背部痛が生じることがあります。

掌蹠膿疱症性骨関節炎ってなに?

こんな時もしかしたら掌蹠膿疱症性骨関節炎?

手のひらや足の裏にかゆみを伴うブツブツが生じた場合は、掌蹠膿疱症の可能性を考えて皮膚科を受診しましょう。掌蹠膿疱症と診断された上で、胸鎖関節を中心とした関節痛や腰背部痛が生じた場合は、掌蹠膿疱症性骨関節炎の可能性を考えます。

検査について

検査について

胸鎖関節を含め、関節炎に対してはエコー検査が診断に有用です。また脊椎や仙腸関節病変は、レントゲンやCTで骨病変、MRIで炎症の有無を確認することが出来ます。

治療について

掌蹠膿疱症は慢性的な感染症が原因となっていることがあります。その代表的な部位が口腔内ですので、歯科治療を行うことが強く推奨されております。
また、喫煙は発症のリスクとなり、治療も難渋する要因となりますので、禁煙が極めて重要です。古くから扁桃腺摘出術が広く行われ、高い有効性を示す代表的な治療となっています。薬物療法としては非ステロイド性抗炎症薬以外に、近年は生物学的製剤のIL-23p19阻害薬(グセルクマブ(トレムフィア)、リサンキズマブ(スキリージ))が掌蹠膿疱症に対して有効です(掌蹠膿疱症性骨関節炎には保険適応外)。

電話予約
LINE予約LINE予約
WEB予約WEB予約