診療方針

膠原病とは

2021年04月10日

①膠原病って何?

膠原病とは体を守るはずの免疫システムが異常をきたして自分の体を攻撃してしまう病気のグループで、約20種類ほどの病気の総称です。

膠原病は自己免疫性疾患・リウマチ性疾患・全身性結合組織病これらの病態を併せ持った疾患で、全身性自己免疫性疾患ともいわれることがあります。

しかし欧米では膠原病という名称があまり使用されなくなっています。

②膠原病の全身症状

免疫異常のために全身の血管や腱、皮膚、胸膜などに炎症が起きて全身的な障害がでると発熱などの症状を引き起こします。

また臓器特異的な症状と言って、異常な免疫システムが特定の臓器を標的として障害を起こすものがあります。たとえば腎臓が標的となれば腎炎、脳が標的となれば意識障害などの症状が出ます。

③膠原病の具体的な症状

膠原病に共通する症状としては倦怠感・発熱・関節の痛みなどがあり、発疹や日光過敏症もあります。

膠原病の患者様は女性に多い傾向があり、遺伝的な背景を持つことが多いと考えられています。

患者さんの数が一番多い疾患が関節リウマチで、その次は全身性エリテマトーデス( SLE )となります。