
トップページ > リウマチについて:リウマチの診断基準

※1~4の4項目は、6週間以上持続していること。この診断基準は確かですが、診断がつくまで時間がかかってしまう欠点があります。
2009年10月アメリカリウマチ学会で、ヨーロッパリウマチ学会とアメリカリウマチ学会が共同で新しいリウマチ診断基準を発表しました。
日本でも広く用いられていたアメリカリウマチ学会の診断基準が22年ぶりに改定され、初めてヨーロッパ44カ国とアメリカに共通の診断基準となった歴史的改定されました。
腫脹・疼痛関節数、炎症マーカーなど4群12項目の一覧表から該当する項目のスコアを合計し、6点以上ならRAと診断するシンプルなものになりました。
この改定で大きく変わった点は、レントゲンなどの画像所見が消えたこと、対称性の関節炎が消えたことです。レントゲンでわかるほどの骨の破壊が来るのを待ってはいけない、ひとつの関節の関節炎であっても診断可能になった、つまり極端に言えば、関節リウマチになったその日にも診断可能になったということです。
アメリカリウマチ学会の会長Dr. Fox はMedscape のインタビューにこたえて、リウマチ患者さんを待ち受けているハードルの一番の問題は、いかに早く確実に関節リウマチであるか診断を受けられることである。今回の改訂はかかりつけ医がリウマチ診断をしやすくし、リウマチ専門医に迅速に紹介することができると期待しているとのべています。さらに、関節のダメージが起きないように早期から治療してダメージを回避することが世界的に共通のゴールとなりつつあるとコメントしています。
最新のリウマチ治療、生物学的製剤により早期関節リウマチ治癒の可能性が出てきている今、ダメージを受ける前のなるべく早期に、専門的な治療を患者さんが受けられることが重要で、そのための診断基準であると考えられます。Dr. Fox は今後もこうした目的にそった、より適切なものに改善していく余地があることも指摘しています。
日本リウマチ学会はこの新しいクライテリアに対してHPにて早期の患者さんの発見が容易になる反面、関節リウマチでない患者さんを誤ってリウマチと診断する可能性を指摘しており、安易に利用せず、経験をつんだ専門医が慎重に運用することが必要であるとコメントしています。
http://www.ryumachi-jp.com/info/news091030.html

(表1 新RAクライテリアのスコア)
合計点数が6点以上で関節リウマチ確定と診断します。中・大関節:肩関節、肘関節、股関節、膝関節、足関節。小関節:MCP関節、PIP関節、第2~第5MTP関節、第1IP関節、手関節。血清学的因子:RF(リウマチ因子) ACPA(抗CCP抗体) 陰性=正常上限値以下、陽性・低力価=正常上限値の1~3倍まで、陽性・高力価=正常上限値の3倍より大。滑膜炎持続期間:評価実施時に存在する滑膜炎に関して、患者自身の報告に基づく滑膜炎症状(疼痛、腫脹、圧痛)の持続期間。炎症マーカー:正常/異常の基準値は各施設で採用しているものに準ずる。(日経メディカルオンライン一部改変)
上記の6項目のうち、3項目以上にあてはまる場合を早期関節リウマチとし、該当する患者さんは詳細に経過を観察して、病態に応じて適切な治療を開始する必要があるとされています。さらに早く診断治療を行うために、新たな基準が推奨されています。
3項目中2項目以上が陽性であるものを将来RAに移行すると予測
2項目とも陽性であればRAに移行し、関節破壊進行が強く予測され、RAとして抗リウマチ薬治療を開始することが推奨される

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